●山羊座：政治家

山羊座は、物質的・現実的世界の最終到達地点なのだそうです。

最近、風の時代（≒水瓶座時代）と言われていますが、水瓶座、魚座と進むにつれてもう、どんどん現実離れしていくということなんでしょう。

山羊座って、一番地味〜な感じに描かれることが多いんですが、実際、地に足がついていて真面目で現実的だと思います。

一番のすごさは視野の広さと現実的な感覚とのバランスで、自分個人のことより組織や社会を常に見ているのが、山羊座にしかなし得ない能力。

世の中には組織でしか成し得ない仕事、というのがあります。

テレビでとある鉄道会社のドキュメンタリーを見たことがあるのですが、ターミナル駅の線路の位置をずらす、というミッションのためにどうやったら利用者に迷惑をかけずに遂行できるかを組織ぐるみで優秀な人たちが集まって何年もかけて秒単位でシミュレーションし、大勢の人の手を借りて行っておられました。

某省庁の人は、オリンピックのために何年も前から羽田の管制塔にどのタイミングで一般機と要人の飛行機を入れるかシミュレーションしてらっしゃいました。

そんな特別な時ではなくても、社会のインフラや経済活動が機能するためにはチャレンジ精神や突飛なアイデアではなく、現実に裏打ちされた計算や遂行能力が必要なんですよね。そして大勢のひとが関わった時、組織としてどうすればよいのか考えるという視点が必要になってくる。

山羊座の人を政治家っぽいなと思ったのは、そういう広い視点で社会のために働けて、自分が組織の中にいたとしたらなにをすべきか理解して行動でき、そして、そのことによってより大きい仕事ができるからです。

政治家って、どうがんばっても文句言われてしまいますし、お金がほしいのだったらビジネスしたほうがいいと思うんですけど、それでも社会のために働くってすごいことだと思います。

協調性がなく自由に生きたい私とは対極の世界の方々、本当に尊敬します。

2021.09